はじめに
この記事は、筑波大学に存在する二つの写真部、写真部と写真部さくら組を、筆者の主観と偏見によって比較した内容です。その点をご了承ください。
自己紹介
筑波大学写真部と、筑波大学写真部さくら組の双方に所属しています。知識情報・図書館学類3年(2025年度)の08です。 僕は大学に入ってから一眼カメラで写真を始めました。最初の数ヶ月は部の貸し出しカメラを使って撮影していたのですが、その後自分のカメラを購入して撮影を続けています。最近は二眼フィルムカメラも買って、フィルムとデジタルの両方で、散歩がてらさまざまな場所を撮影しています。そんなこんなで、気がつけば5万枚以上の写真を撮影してきました。4TBのハードディスクが完全に埋まってしまった時は、さすがに自分でも愕然としましたね….. さて、この記事では筑波大学写真部と、もう一つの「写真部さくら組」の違いについて紹介していきます。
基本情報の比較
本学写真部・さくら組とも、活動への参加・不参加はミーティング含め全て自由で、欠席連絡も不要です。イベントにだけ参加してくれる部員も双方にいます。
なぜ2つの写真部が存在するのか?
もともと、筑波大学には一つの写真部があり、その系譜を継ぐのが本学写真部です。しかし、図書館情報大学との合併に伴い、図情大系譜の写真部が筑波大学に加わりました。それが写真部さくら組です。 大学が合併しても写真部自体は合併せず、両写真部は現在も独立した形で活動を続けています。
なお、さくら組との区別のため、筑波大学の系譜を継ぐ方の写真部である我々が、本学写真部と呼ばれることもあります。
筑波大学写真部の特徴
⚫︎ 部室はコンパクトですが、暗室などの専門的な設備が充実。
⚫︎ 写真への深い知識と信念を持ったメンバーが目立つ(むしろ少数ではありますが、その存在感は大きいです)。そういった人たちの話を聞くだけでも、とても面白いと思います。
⚫︎ カメラの仕組みやレンズの特性、構図理論などに詳しいメンバーも複数。
⚫︎ デジタル・フィルム問わず写真に関する知識が豊富な先輩が多く、機材選びや技術相談、展示技術等々で頼りになる。
⚫︎ 展示会の開催頻度が高く、発表の機会が豊富。
⚫︎ 撮影対象は多様:
⚪︎旅行好きの風景写真
⚪︎散歩好きの街撮り
筆者が撮影した写真。周囲と比べて高層で同一種類の建物が、同じ箇所に密集しているのが面白くて撮りました。
⚪︎鳥や建築、星空撮影
⚪︎ポートレートや動物写真
⚪︎レタッチ重視の作品作り
⚫︎ フィルム環境が整っており、サイアノタイプ(青写真)などの古典技法も体験可能。
こちらがサイアノタイプです。デジタル写真のデータからもプリントできます!! 興味のある方は、ぜひ写真部へ!
⚫︎ 月におよそ1回の「遠足(=撮影会)」のほかに、合宿も年2回開催。旅写真好きには特におすすめです。
こちらは筑波山遠足で撮った写真です。
⚫︎ フォトブックは年に1回(最近は有志で複数作成する場合もあり)。「青」、「余白」などをテーマにして、各々の表現を探求します!!
⚫︎ 貸出カメラが充実しており、初心者大歓迎です!! 特にフィルム写真に興味がある人にはおすすめ。
フィルム・デジタルともに複数台用意してます!! 筆者も、最初は写真部のカメラから撮影技術を学びました。
⚫︎ ミーティングでは、展示会などに向けての運営会議に加え、カメラ談義で盛り上がることも。学期外は行っていません。
写真を作品として捉えている人が多い印象です。そのためかは分かりませんが、芸術専門学群の学生が最も多いです。また、留学生も多く在籍しています。
写真部さくら組の特徴
⚫︎ 各自が面白い企画を持ち寄り、仲間を巻き込んで楽しむスタイル。
例: 竹取り&流しそうめん会、ココナッツカレー作り、関東圏内ダーツの旅、朝焼け撮影会など
「関東圏内ダーツの旅」は僕が立案・実行した企画です。ダーツそのものや回転ダーツ盤まで自作しました。さくら組では、自由に企画を持ち寄って、独特な撮影会?を行う気風があります。
⚫︎ 写真は作品としての面もあれど、どちらかというと思い出を残す手段としての側面が強く、ワイワイ楽しく活動。
⚫︎ カメラの貸出はありませんが、貸出用の三脚やフラッシュは充実。
⚫︎ 冬のコミックマーケットへの参加実績あり。
⚫︎ 冬のコミックマーケット前には、個人の裁量で自由にフォトブックを制作・販売できる。
例: 「大学か、森か」「トイレのピクトグラム」「筑波公務員都市」
この二枚は「大学か、森か -season3-」に使ってもらった写真です。どちらかは大学の敷地内で撮影、どちらかは全く関係ない森で撮影しています。答えが知りたい方は、ぜひさくら組へ!!
⚫︎ それ以外にも、部員から自由な写真を集めてフォトブックにしている(年に一回)。
⚫︎ 広々とした部室には、冷蔵庫をはじめとして、クリスマスツリーや立派な藁箒、サッカーゴールまで、さまざまものが雑多に置かれた自由な空間。
⚫︎ 大学院生の参加率が高め。
⚫︎ 写真以外の活動も盛んで、大学生活全般を楽しみたい人におすすめ。
⚫︎ ミーティングでは、写真も含めた多彩な話題で盛り上がる(1:9で写真以外の話が多い)。
⚫︎ 学期外やテスト週間でも、(なぜか)ミーティングに人が集まる。
春日エリアにあるためか、知識情報・図書館学類の学生が一番多いです。しかし、本学(春日以外のエリアの総称)の学生も多数います!!
両サークルの関係性
過去の歴史を振り返ると、両部の交流は年によって差があります。しかし、2024年度の現在では、なんと5人もの兼部者が活躍中!!
筆者自身も両方の幹部メンバーとして活動しています。現在新歓に向けて合同説明会や撮影会を企画しており、今後さらに交流が深まるかもしれません。
ちなみに、特に相談等したわけでもないのに、両部とも同じプリンターを使っています。面白い偶然です。
まとめ
どちらの写真部も、それぞれに魅力があり、活動スタイルが異なります。
⚫︎ 本格的に写真をやってみたい人や、フィルム写真に興味がある人には筑波大学写真部がおすすめ。
⚫︎ 大学生の思い出を写真で残したい人には写真部さくら組がぴったり。
⚫︎ 本学は機材や写真について相談できる人が多いという意味で、さくら組は撮影技術にこだわらず楽しめるという意味で、双方とも初心者に優しいサークル。どちらのサークルにも、部に入ってしばらくしてから初めてカメラを買った人が複数います。
ぜひ、自分に合った環境で、素敵な写真ライフを楽しんでください!! 個人的には、両方に所属する方が増えると嬉しいです。
©︎ 2020 筑波大学写真部